こんにちは。
すずき鍼灸接骨院です。
突然ですが
ギックリ腰になった事はありますか?
私、28歳の時に初めて経験しました。
しかも、かっこ悪いことに
トイレを終えて立ち上がった瞬間
腰がぬけるような感覚
もうそこから体が伸びません。
仕事を休むわけにはいかないので
さらしをグルグル巻きにして
脂汗をかきながら…
いやぁ~きつかったですね
そこから軽度のものも含めたら
何回やったことやら…
だからこそ
ギックリ腰の患者さんの気持ちが
よ~~~くわかります。
あまりにも自分の体験と重なるので
そう、そう、そう、わかるわぁ~
なんて思いながら問診してます。
ギックリ腰は原因等
わかっていない事が多いのですが
私の経験上、重たい荷物を持った瞬間に
痛めてしまう方よりも
普段の何気ない日常生活動作中に損傷
してしまう方のほうが
多いように感じています。
おそらく、腰骨の周りにある
靭帯や筋肉を損傷しているのではないかと
言われているのですが
靭帯や筋肉も
一つや二つではないので
どの動きでどこが痛いのかを
しっかり問診で伺って
痛めた部位を絞っていくことが
重要になります。
「前に屈めない」
「長時間座れない」
「足が持ち上がらないから靴下をはくのが困難」
ギックリ腰にはありがちな症状なのですが
この場合『腸腰筋(ちょうようきん)』という筋肉の損傷を疑います。
腸腰筋という名前
ピラティスやヨガが好きな方や
アスリートであれば
よく耳にする筋肉の名前だと思います。
人間にとって非常に大切な筋肉で
いわゆるインナーマッスルの部類に入る
筋肉の一つである為
関節を動かす働きはもちろん
姿勢の維持にも使われます。
先日、ぎっくり腰の患者さんに許可をいただいて
左腸腰筋に鍼を刺した後
写真を撮らせていただきました。
腸腰筋は腰の筋肉の中でも
深い位置にある為
電気治療や手技療法では
なかなか刺激を入れにくいので
鍼が苦手な方以外には、ほとんど
鍼治療をすすめています。
(↑の鍼を使いました。ハリ皿の幅は10.5㎝)
腰骨のすぐ横を狙ってに8~9㎝入れていくのですが
上手く入れないと骨に当たるので
コツがあるんですよ。
この患者さんは鍼治療に慣れているので
これくらいの長い鍼を使いましたが
腸腰筋以外の浅い筋肉を痛めている方や
鍼に慣れていない方であれば
もう少し細くて短い鍼を使います。
見た目は怖いと思いますが
しっかり腸腰筋に当たれば
効果てきめん!
2~3日後にはかなり楽になります。
ギックリ腰のような急性腰痛だけでなく
慢性的な腰痛にも、腸腰筋を刺激することで
痛みが軽減する腰痛もあるので
腰痛の治療をする際に腸腰筋は
頻繁にアプローチしています。